録音に入ったエアコンの音がうるさいときの直し方
会議の録音を聞き返したら、ずっと「ゴー」という空調の音が入っていた。 あるいは、安いマイクで録ったら「サー」というノイズが乗っていた。 声は入っているのに、聞き取るのが妙に疲れる。
こういうずっと鳴っている雑音は、いまはブラウザだけで消せます。 どれくらい消えるのか、まず実際の音でご確認ください。
1. まず聴いてみてください
会議の連絡を読み上げた録音に、会議室の空調の音を足したものです。処理の前後で、同じ 10 秒を並べてあります。
- 処理する前
- 処理した後
音量はそろえてあります。声の大きさは変えずに、後ろの「ゴー」だけが引いているのが分かると思います。 静かな場所か、イヤホンでお聴きください。
2. 消す手順
- ノイズ除去を開きます。
- 「準備する」を押します。はじめの一度だけ、雑音と声を見分ける部品を読み込みます(約 11MB)。
- 録音ファイルを置きます。
- 「ノイズを除去する」を押すと、元の音と聴き比べてから保存できます。
ファイルはアップロードされません。処理はブラウザの中だけで行われます。 会議や面談の録音は外に出したくないことが多いので、そういう作りにしてあります。 準備が終わったあとに通信を切って試していただいても、最後まで動きます。
3. 効くもの、難しいもの
よく効きます
- エアコン・換気扇・パソコンのファンなど、ずっと鳴っている音
- 安いマイクやスマートフォンで録ったときの「サー」という音
- 電源から入る低い唸り
難しいです
- 人のざわめき。カフェや隣の席の会話は消せません。 まわりの話し声も「声」なので、見分けがつかないためです。録音の段階で避けるしかありません
- 一瞬の物音。咳や椅子の音は、ずっと鳴っている雑音とは別物なので残ります
- 音楽。声を残す作りなので、歌や楽器は削れてしまうことがあります
4. そもそも入れない工夫
あとから消すより、入れないほうが確実です。次の 3 つで、かなり変わります。
- マイクを口に近づける。距離が半分になると、声は 4 倍大きく録れます。 雑音の大きさは変わらないので、これがいちばん効きます
- 空調の吹き出し口の真下を避ける。会議室では、席をひとつずらすだけで違います
- ノートパソコンの上に直接置かない。ファンの音と振動を拾います。 本や布を挟むだけでも減ります
5. 音量調整との順番
小さく録れてしまった録音を大きくしたい場合、先に雑音を消してから音量を上げてください。順番が逆だと、雑音まで一緒に大きくなり、そのあとで消しても不利になります。
音量については会議の録音が小さくて聞こえないときの直し方に詳しく書いています。
よくある質問
動画の音の雑音を消したいのですが
先に音声の取り出しで音だけ取り出し、 雑音を消してから、動画編集ソフトで戻してください。
どれくらい時間がかかりますか
パソコンで、録音の長さのおよそ 5 分の 1 です。10 分の録音なら 2 分ほど。 ステレオはその倍かかるので、声だけの録音なら「モノラルにまとめる」を選ぶと半分で終わります。
長い会議の録音も扱えますか
モノラルで約 35 分、ステレオで約 17 分までです。ブラウザが一度に扱えるメモリの都合によるものです。 それより長いものは、音声トリミングで分けてからお試しください。
声が不自然になりませんか
静かな雑音であれば、ほとんど変わりません。ただし雑音が声より大きい録音では、 声も一緒に削れて、こもった感じになることがあります。 保存する前に、元の音と聴き比べて確かめてください。切り替えても再生位置は変わりません。
文字起こしの前に使うと精度は上がりますか
空調やノイズが入っている録音では、上がることがあります。ただし文字起こしの仕組みは、もともとある程度の雑音を想定して作られています。ざわめきの入った録音では、消せないので効果もありません。
スマートフォンでもできますか
できますが、長い録音はパソコンをお勧めします。この処理はメモリを多く使うため、端末によっては途中で止まります。